今年もいよいよ終わり。
伝統的なイギリスのクリスマスは家族と過ごし、大晦日のカウントダウンはただのパーティー。ちょうど日本のお正月と逆の位置づけなイメージ。私は、会社の休日カレンダー通りに30日の午前中まで仕事をして、1月は3日から普通に戻ります。
クリスマス前あたりから同僚はみんなお休みに入るので、「ミカは日本に帰るの?」「家族と過ごすの?」みたいな会話があり、今年は航空券も高かったから、ロンドンにStayしてひとりで過ごすよ~、なんて答えると、ちょっと聞いて申し訳なかったみたいな顔をするから、「大丈夫。ゆっくり過ごせるし、たくさん編み物するから。I like “home alone”」と、オヤジギャグ的な笑いに。
確かに、日本にいても、クリスマスも年末年始もひとり、ということはあまりないのかもしれないけれど、自分としては、そんなに気にならないんだよね。最近ふとした瞬間に思うのは、どうにもならない苦しい時間を過ごしているよりも、誰からも何も言われない、罵られない静かな時間を過ごせるほうが、圧倒的に平和で幸せだ、と。
世の中の当たり前の過ごし方とか、典型的な幸せ、なんて気にせずに。人と比べるのは無意味。なんて境地に辿り着くのは、それなりに辛いことや苦しいことを経験した過去の自分と今の自分を比べられるからなのではないか、と。
この数年で出会った日本人女性の中には、ドラマか小説でしか見たことがないような苦労や事件を乗り越えてきたひとがたくさんいて、そんな人たちのポジティブで明るい話を聞いていると、そこには、死ぬくらいなら、誰に何を言われてもどう思われても、生きている方がまし、という究極の選択があったり、今生きていることに感謝、という思いからの行動があったりする。
もし、まだ人と比べてしまうあなたがいるとしたら、それは、これまでの人生がそんなに不幸じゃなかったということの証だから、それはそれで悪くない話なのだと思う。
昨年、赴任終了で日本に戻らず、現地採用に切り替えてまでイギリスに残った理由をよく聞かれるけど、一番大きな理由は、こうあるべき、こうふるまうべき、これは幸せ、これは不幸、家族・夫婦・カップルはこうあるべき、そうじゃない人はかわいそう、みたいなものから解放されていたかった、というのが大きいかもしれない。
幸いにもロンドンは、人種も宗教も多種多様。人種が違えば、キレイやおしゃれの定義も違うし、宗教が違えば、クリスマスの意味も違うし、男女関係の倫理も違う。そんな中で生活するのは、とても楽だったりする。周りにどう思われているか、気にならなくなる。
振り返れば、私は日本でも、とてもうまくやれていた方だし、落ちこぼれてもいなかったし、雑誌に載ってるオシャレをちゃんと追いかけていたし、むしろ“こうあるべき”に縛られている派だったけれど、ただ、今の方が気楽になったというだけ。もう歳をとって、人生後半戦なわけだから、将来のために積みあげるより、いつ終わっても後悔がないように、楽に過ごしてもいいんじゃないか、と思ったから。みなさま、よいお年をお迎えください。