5月5日にニューアルバム「Subtract(-)」を発売予定のエド・シーラン。3月に入って突然、月末にミニツアーを行うことを発表していて、タイミングよく情報をキャッチでき、24日(金)のThe O2(O2アリーナ)の公演を観に行けました。
オープニングアクトは、アイルランド出身のシンガーソングライターCian Ducrot。ピアノ、ギターをひとりでこなしていてすごいなーと思っていたら、途中でフルートまで!最近ヒットしていたI’ll Be Waitingも歌ってくれました。

そして、いよいよエド・シーランの登場。
オープニングアクトからメインアクトへの切り替えって、30分以上かかるのが普通ですが、この規模の会場では最短なのでは、と思うほど素早い切り替えでびっくりしましたが、それもそのはず。ステージには、エド・シーランのみ。ギター、キーボード、マイクをループステーションにつなげて、全て一人で生演奏をするという、シンプルながらも、本当に彼だけの生演奏を最初から最後まで楽しめるという設定でした。そして、ひとりなのに、フルバンドの迫力に負けないパワフルな音とパフォーマンス、会場も最初から最後まで熱くなりました。

そして、セットリストの方は、、、てっきりニューアルバムの曲を先行して演奏するのかと思っていたら、なんとなんと、皆が大好きなヒット曲ばかりの構成。ニューアルバムのSubtract(-)は、+、x、÷、=とリリースされてきたマスマティックス・プロジェクトの最後となるアルバムでもあるので、これまでの曲の中から、皆が聴きたい曲を演奏して楽しもう、とのこと。最近のニュース記事などでも、彼がメンタル的にも大変な時を過ごしてきたというのを読んでいたので、ちょっとしっとりするのかな、と勝手に想像していたのですが、とてもノリノリで楽しいステージにしてくれて、期待以上に感動してしまいました。
今や野外アリーナでも満席にできてしまう彼にとって、O2アリーナはやや小さ目の会場。初めて来たのはプリンスのシークレットライブを見に来た時だ、という話や、初めてロンドンに上京(京じゃないかw)してきた時に、イズリントンのフラットでわくわくして眠れなかった話など、等身大というか、ほっこりする人柄が出てて、ステージの距離もぐっと縮まる感じ。
途中では、ソーシャルメディアで彼のカバーをしていたというシンガーソングライターの Luke さんをステージに上げて一緒に歌うというサプライズ。「シンガーソングライターは、(知られるまで)本当に大変なんだ、、、」という、これから出てくるアーティストをサポートしたいという気持ちもすごく伝わってきました。
後半には、前日にリリースされたニューアルバムからの曲「Eyes Closed」。この曲は、彼を初期のころからサポートしていたJamal Edwards(ジャマル・エドワーズ)のことを歌った曲。「この曲はこれまで自分の私的な気持ちを歌ったものだっだけど、昨日リリースをして、ここで皆と歌うことで、これからはみんなのものになっていく」と。
そして「昔は、自分の曲を気に入ってもらえることが単にうれしかったけど、今はみんなが、僕の曲を、自分のそれぞれの人生の中で、自分の曲だと思ってくれることをすごく大事だと思っている」と言ったあと、「さぁ、みんな自分のことの歌だと思って歌うんだ!」と言って、「Perfect」へ。もちろん、会場のに人たちも肩を寄せたり手をつなぎながら歌っていたのですが、今回、なるほどなぁ、、、と感心したのは、TikTok世代の若者の楽しみ方。動画を撮るのは当たり前なのだけど、自分たちも映りたい。つまり、ステージに背を向けて(つまり後ろのお客さんの方に顔を向けて)、携帯のフロント画面に向かって、一緒に熱唱するわけです。日本の礼儀正しい観覧方法から考えるとありえないかもしれませんが、なるほどなぁとしみじみ見ておりました。
ということで、最後まで派手な特別な演出はなく(Queenとかの真逆を行く感じ)、ひとりで演奏し続けるシンプルなスタイルに、改めて彼の曲と歌の素晴らしさをしみじみと感じつつ、、、すっごく楽しかったです。
セットリストはこちらから
https://www.setlist.fm/setlist/ed-sheeran/2023/the-o2-arena-london-england-bbbe126.html